援軍が到着し、勢いを盛り返した明軍。
瓦剌兵に祁鎮が笑い者されている姿を見て、明軍の士気は下がってしまいました。
于謙の直言、徐濱の励ましにより、若微は皇太后として息子の廃位を決断します。
それでは、『大明皇妃』第53話のあらすじ・感想を書いていきたいと思います!
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大明皇妃53話ネタバレあらすじ
新しい皇帝
祁鎮に代わり、皇帝に即位した祁鈺。
北京城に響く万歳の声は、瓦剌軍にも聞こえていた。
其木格に「あなたの母親は別の皇帝を擁立したから、命は助かったわ。」と言われ、祁鎮は呆然として城を見つめる。
南京の善祥
善祥はなつかしい胡尚儀の部屋にいた。
息子の嫁・郕王妃に胡尚儀の思い出を聞かせる善祥。
「彼女だけが本当に私を思って接してくれていた。息子ですら、他人について行ってしまったし…」
郕王妃が、敵を倒し武功をあげに行ったのだ、言い返すと善祥はすかさず平手打ちをした。
「若微は自分の子が捕虜になったので、祁鈺を騙して参戦させたのだ。生きて戻れるはずがない。我が家は目の敵にされているから、こんな寒いのにわずかな炭しかもらえないのよ。」
と善祥が話していると、外から即位を祝う言葉が聞こえて来た
祁鈺からの手紙
手紙と贈り物を善祥に渡された。
手紙には、戦況とともに、母と妻子を気づかう言葉や、北京に残り戦う決意を固めた時の気持ちが綴られていた。
息子を思う母
若微のもとには年越しの贈り物がたくさん届いていた。
心ここにあらず…といった様子の若微。
双喜は「贈り物の中に豚肉があるので、今夜は餃子を作ろうと皆が言っている。爆竹もたくさん用意している。」と伝える。
若微は元気なふりをして「では一緒に餃子を作ろう!爆竹も庭に全部持ってきて、みんなで遊ぼう!」と言う
実権がない
祁鈺は3楊に「年越し前に瓦剌軍を追い払う命令を出したい」と相談した。
楊栄は「太上皇(祁鎮)が瓦剌軍にいて、怪我を負わせる可能性があり、兵士たちは攻撃できない。お考え直し下さい。」と答える。
「なぜできぬ。皇帝の命令でもできぬのか?」と祁鈺も引き下がらない。
楊士奇が「総指揮権は皇太后が于謙に授けたので、于謙におたずねください。」
と言うと、楊栄・楊溥も同じことをくりかえした。
祁鈺は不満そうだが言い返すことができない。
融通の利かない男
最前線に立つ于謙のもとに、宦官が祁鈺の命でやってきた。
皇太子の補佐役に任命するためだ。
「この戦、いつまで続くと考える?」という問いに「前皇帝を取り返すまでだ」と于謙は答える。
すると宦官は、祁鎮に比べ厚遇してくれる祁鈺に気を利かすようほのめかした。
于謙は「何を言っているのか、わからぬ。陛下の命ならば詔を持ってこい。」
とつきはなすと、宦官は「陛下の命令があれば、敵を攻めるか?」とたずねた。
「命令を受け取ったら、まず総指揮官の辞任を皇太后に願いでる。総指揮権は皇太后より授かったものだからだ。
もし兵士が攻撃して太上皇に傷でもつけたら、責任はお前と私、どちらが取るのだ?」
と于謙は宦官をにらみつけた。宦官は不服そうに立ち去る。
暗躍する宦官
于謙とのやりとりを聞き、祁鈺は怒りのあまり宦官を蹴り飛ばす。
「明軍が優位なうちにケリをつけないと状況は変わってしまう。連敗している瓦剌軍が皇帝(祁鎮)を返してくるかもしれない。
北京城・九城の軍事権は于謙が持っている。朝廷の大臣の中に陛下が選んだ者は?錦衣衛や宮中の軍も皇太后が動かしている。于謙は陛下の命令は聞かず、皇太后の命にだけ従っている。」と宦官は訴えた。
皇帝などやめる!と言い出した祁鈺に、宦官はもっと若微と親しくするよう勧める。
年越しの夜
若微と女官たちが餃子を作っていると、祁鈺がやってくる。
一緒に餃子を包みながら、「戦に勝ち、兄が戻れば帝位は返す」と祁鈺は言い出す。
若微は「祁鎮は良い皇帝であったか?なぜ今、敵軍で年越しをしているのだ?くだらない事を考えてはいけない。あなたは天下の帝王だ。
私は国のためにあなたを擁立した。母子の情で勝手な行いをするはずがない。」
と、二度とこの話をしないようたしなめた。
内輪もめ
瓦剌兵たちと楽しそうに踊る祁鎮。
撤退したいと喀尔喀族が言い出し、族長たちはもめていた。
「明軍の大砲や銃は予想以上に優れていた。北京城をおとせないのは仕方ない。だが、宣化、大同、晋陽は装備が甘い。脱脱不花大汗が宣化、大同を攻め落とせれば、明軍は援軍を送り、北京の守りがゆるむだろう。
その時、攻め込もう!脱脱不花大汗が雪溶け前に勝利を収めなければ我らは撤退しよう。」と也先はみんなをなだめた。
族長たちが去り、残った伯颜帖木儿に「祁鎮の首を明日、竿の上にかけろ」と也先は命じた。
長年かけて、やっとまとめ上げた連合軍。明軍が報復してくれば、部族長たちも撤退できないはずだった。
祁鎮と仲の良い伯颜帖木儿は「オレにやれと?」と聞き返す。
もう辞めたい
餃子を食べながら、祁鈺は「この餃子を敵軍にとらわれた兄に届けたい」と言った。
流れる涙をかくす若微。
祁鈺は「明軍はまもなく勝利をおさめ、瓦剌は兄を返してくるだろう。皇帝を演じるのは実に疲れる。兄が戻れば、私は以前の郕王に戻りたい。平民になってもいい。どうか私と母の命をお助けください。」と若微に頼んだ。
也先の命令
伯颜帖木儿は祁鎮に也先から言われた事を打ち明ける。
「本当は逃してやりたい。でも今まで也先にしたがってきた。一体どうすればいいのだ?」と祁鎮に詰めよった。
祁鎮は「頭がおかしくなったのか?」と伯颜帖木儿を突き飛ばす。
ホントに辞めさせて!
「“瓦剌に見せるために、皇帝を演じさせた”と言うのか?朝廷の礼儀を一顧だにしないのだな。大胆なやつめ!」と若微が一喝した。
「母が言うには、私はもともと皇太子であった。皇太后が巧妙な手口で母を廃妃に追いやったので、皇太子にはなれなかった。2日前、母が手紙をよこし、私を愚か者と罵り、命だけは助けてもらえ、と書いてきた。平民でもいい、郊外で百姓をしてもいい。先祖の墓守でいい。どうかお慈悲を!」と祁鈺は泣き叫んだ。
大明皇妃53話の感想
第二の人生
祁鎮が楽しそう。
瓦剌人にも好かれているみたいですね(⌒∇⌒)
廃位され、吹っ切れたのかな。
厳しい母と悪い友達から離れて、一人暮らしを始めた若者のようだわ。
祁鈺の宦官
またもや妙な宦官が出てきました。
というか、宦官に惑わされる皇帝にも問題が…(⌒-⌒; )
まともなヤツはいないのか!?
大明皇妃53話ネタバレあらすじ!さいごに
祁鈺が母・善祥が命乞いをするように手紙をよこした、と言った時若微が怪訝そうな顔をしたように見えました。
善祥、そんなことしなさそうですよね。宦官の作戦かしら?
54話のネタバレあらすじはこちら
