朱瞻基は怒りのあまり漢王の命を断ち、
我にかえり祖廟に閉じこもってしまいます。
善祥は隠し事を打ち明け、廃妃の処分を受けいれました。
それでは、『大明皇妃』第43話のあらすじ・感想を書いていきたいと思います!

大明皇妃43話あらすじ
皇妃から皇后へ
善祥が廃妃され、若微が皇后になった。
華やかな装いで儀式に臨む若微。
一方、善祥は道士の姿で祁鈺を抱き、質素な部屋に入る。
日々の勤めの説明を受ける善祥。特別扱いなどしてもらえない。
永楽帝の遺旨
皇后になった若微に「祁鎮を皇太子しようと思う」と相談する朱瞻基。
若微は「もう少し先でもいいのでは」と言うが反対もしない。
朱瞻基は永楽帝の遺旨を見せる。
「もし若微が子を産み、朱瞻基が先に亡くなった場合、生かしておかないように」
永楽帝は若微の資質を見抜き、政を簒奪されることを防ぐため、この遺旨を皇太后に預けていた。
「朕と一緒に殉葬されるか?」 という問いに若微は返事をすることができない。
誰?趙王?
四方を壁に囲まれた場所で、白髪の老人が壁に向かって叫んでいる。
「6才の時、ある老僧が私を見て言った…私は袋が変身したものだと。入れるけど、出られない。ふふふ、私は不死身だ!私は袋…」
宣徳8年、趙王がこの世を去った。
最期の頼み
朱瞻基がコオロギの鳴き声を楽しんでいると、皇太后が泣き出す。
朱瞻基は「先は短いから、好きなことをする」と言う。
更に悲しくなってしまった皇太后に、今日は折り入って頼みがあると朱瞻基は話し始める。
それは、2才になっても歩かず話さない祁鎮が回復しない場合のことだった。
「祁鈺が行いの正しい人間であれば、その座を継がせ、行いが悪ければ地方の王族の中から品行方正で善良で慎重な者に継がせる。母上に摂政の権限を授けるので、直接国政関わって下さい。」
朱祁鈺
善祥と祁鈺は質素な暮らしをしていた。
ある日、朱瞻基がやってくる。祁鈺は「父上!」と呼ぶ。
ヒゲの長い人が父親だと母が教えてくれた、と言う。
朱瞻基が「一緒に美味しいものを食べに行こう」と誘うが
祁鈺は善祥の後ろに隠れてしまう。
朱瞻基は祁鈺を善祥と一緒に行かせたことを後悔する。
聞きたかったこと
雪の積もった城内を歩く朱瞻基と若微。
朱瞻基は「姚和尚が予言した38才になる。先は長くない。」と言い、
「人生を後悔していないか?あの時、徐濱と海に出たかったのでは?」
とたずねる。
「一度も後悔したことはない。黄泉までお伴するつもり。陛下は私に生涯愛する家庭をくれたから、心残りはない。」と若微は答え、
「陛下はこの人生を悔いているの?」と問う。
忠臣との別れ
国政について話す朱瞻基と3楊と于謙。
朱瞻基は“極刑の執行は刑部の審査を通してから”という考えを曲げない。
「失われた命は戻って来ず、後悔しても遅いのだ」という言葉にうなずく楊士奇。4人は最後に皇太子(祁鎮)の病状が悪いことを訴える。
「治らぬなら信頼できる者を立て、補佐しなさい。この件は皇太后の考えをよく聞いて決めるように。」と朱瞻基は答えた。
「全身の痛みがひどく、もう死は怖くない。眠って目覚めることがなければ幸せだ。」
と言うと、朱瞻基は于謙に昇進させない理由として永楽帝の言葉を伝えた。
「志が高く、考えが深い。朱家より天下を愛するため高位につけば良い最期を迎えられないだろう。」
「我を知る者は永楽帝なり」と于謙が言うと、楊溥は横で泣き出す。
母として
若微が正装で現れ、
「殉葬を数年待ってほしい。幼い時に父母と死別するつらさを知っているので、祁鎮に恨みを残したくない。」と願い出た。
迷っていた朱瞻基は殉葬を延期する代わりに、誓いをたてろと言う。
若微は「陛下から頂いたこの命、息子が皇帝になれば自分を無にして全力で補佐し、息子が亡くなれば必ず地下の陛下の元に行くこと誓う」とひざまずいた。
朱瞻基は子どもの頃、画家になりたかったことを話し、祁鎮が望む一生を送るように伝えてほしい、と言った。
玉座に皇帝姿の漢王がうれしそうに座る姿が見える。
朱瞻基はつぶやきながら目を閉じた。
…もうあなたを恐れてはいない。私は自分自身と和解したのだ…
若微への思いと共に去る
「10年の年月、もし若微と一緒になっていなかったら、自分の人生は無意味なものだった。そなたのいない世界など耐えられないが、幼い子どものために、あの世に連れて行かないことにした。来世でも会えるように、そなたのことを忘れない。」
宣徳帝(朱瞻基)崩御。10年の御世であったが、国は栄え民は豊かになり、“仁宣之治”と呼ばれる明朝の黄金時代であった。
戻ってきた母子
善祥は太妃、祁鈺は郕王として宮中に戻って来た。
善祥は、祁鎮は言葉の発達が遅く、骨軟化症も治っていない状態と知る。
「今日のことを忘れないで。生きてこそ勝てるのよ。」と善祥は祁鈺に言う。
世継ぎは誰?
朱瞻基亡き後の世継ぎのことで朝廷はもめている。
若微が太皇太后(朱瞻基の母)に参加を願うが、善祥が戻って来たことで機嫌が悪い。
太皇太后は「善祥を戻すことで願いは叶えた」と言い、朱瞻基の死を悲しみ始める。
若微は「永楽帝の遺旨に背き、間違えたことをすれば命がないことは覚悟している」と言いムッとして去っていく。
2人の皇子
朝廷では祁鈺を推す者、反対する者で話がまとまらない。
横で静かに立つ善祥と不機嫌そうに座っている若微。
床をハイハイし、言葉もでない祁鎮に徐々に感情的になる若微。
「ふざけているだけでしょう?本当は話せるのでしょう?」と責めてしまう。
そして、いきなり
「もうたくさん!祁鎮は先帝と自分の子で、言葉は少し遅いが、本来なら嫡子長男の祁鎮が継ぐはず。ギリギリまで換えてはいけない。」
と怒鳴った。
大明皇妃43話感想
たった10年とは…
一気にやつれた朱瞻基。
あの勇ましく戦う姿がなつかしいです。
若微が好きで好きで、永楽帝に反対されても諦めず、想い続けた場面を思い出しました。
早すぎます(>_<)
それにひきかえ、女たちは元気だな( ̄ー ̄)
じいやの眼差し
大殿で朱瞻基と3楊・于謙が国政について話し合うシーンの楊士奇の眼差しが、とても印象に残りました。
臣下であり、保護者のような…
一言では語り尽くせないので、是非観ていただきたいです!
大明皇妃43話ネタバレあらすじ感想!さいごに
42話で「若微に何も起こらない」と文句を言っていたら
早速、問題が起きてしまいました(⌒-⌒; )
子どもの成長は母として冷静でいられない部分でもあります。
ちょっと若微を応援する気持ちが出てきました。
(朝廷で母性本能丸出しはやめたほうが良かったと思いますが)
第44話も楽しみです。
