朱瞻基は37歳の若さでこの世を去りました。
嫡子の祁鎮の発達に不安を抱く臣下たちは、祁鈺に期待をよせます。
その様子に若微はいらだち、朝廷で大声をあげてしまいます。
それでは、中国で話題の歴史大作『大明皇妃』第44話のあらすじ・感想を書いていきたいと思います!
大明皇妃44話あらすじ
逆転
家臣たちの祁鎮の能力を疑問視する声を聞き、
若微はいっそう感情的になり、楊士奇がなだめる。
若微は涙ながらに祁鎮に言う。
「もう話すことも走ることもできる。母はわかっている。私や家臣たちに、おまえが何者であるか教えてやりなさい。あの台の上で。」
と玉座を指さした。
善祥は退屈そうだ。
「立ちなさい、自分の足で!」と必死に声をかける若微だが、祁鎮は立たず、若微は絶望して泣き崩れる。
すると、祁鎮は立ち上がり、よろよろと歩き始める。
驚く善祥。
若微は勝ち誇ったような目で祁鎮を見る。
祁鎮は外へ走り出し、階段を降り、雲龍階石の上にまたがり大声をあげた。
家臣たちの万歳の声を聞き、善祥はめまいを感じる。
後見人
母に添い寝を求める祁鎮に
「ここは皇帝が寝る部屋で母は寝てはいけないの。これからは自分を“朕”と言いなさい。」と1人で寝るよう若微は言う。
自分の部屋に戻った若微は新しい女官・双喜に奏状の返答を代筆させる。
内容は汚職、軍事、外交、経済と多岐にわたるものだった。
いたずらっ子
祁鎮がお付きの小宦官と一緒に大人の宦官に水をかけている。
若微に見つかり、祁鎮は叱られ、立たされる。
若微がその場を離れると、祁鎮は不服そうに舌打ちをして、たらいを投げた。
その後、祁鎮は太皇太后(朱瞻基の母、祁鎮の祖母)の所へ行き、
甘えてうっぷんを晴らす。
子どものケンカ
ある日、皆でピクニックを楽しんでいた。
子どもたちは祁鎮のあげる凧を追いかけて走っている。
若微は家臣たちと弓の腕を競っていた。
走り疲れた祁鈺は凧の上に誤って座り、凧がこわれてしまう。
「わざとじゃない」と言う祁鈺。
許せない祁鎮は小宦官たちに祁鈺をなぐるようにけしかける。
祁鈺の泣き声でケンカに気づいた若微は祁鎮を平手打ちする。
呼びだされた善祥は、若微から目をそらさず祁鈺の頬をたたいた。
子どもの母
若微は贈り物をもって祁鈺の見舞いに行く。
若微はうちとけて話がしたいが、善祥は他人行儀だ。
「今はふざけてケンカをしても問題にならないが、将来、分別がつかず首がとんだ時には遅いから、今しきたりを教えている。あの子は陛下も皇太后のことも恨まない。」と言って善祥は涙を流した。
「まだこだわっているじゃないの!子どもを盾にするのはやめなさい。祁鈺は何も知らないのだから。祁鈺に“陛下だって間違えた事をすればたたかれる”と伝えて。」
と、若微は言い、贈り物を置いて去る。
善祥はこわい顔をして、外で機嫌よく遊んでいる祁鈺に
「さっきあった事を忘れてしまったの!?」と悔しそうに言う。
祁鈺はニコニコしたままだ。
嫁と姑
祁鎮は太皇太后に溺愛され、いい気になっていた。
そこへ若微がやって来る。
今夜はここに泊まらせる、と言う太皇太后に
「子どもには教える必要がある。これは躾だから、やたらと甘やかすのは止めてください。」と祁鎮を連れて帰る。
帰り道、若微は皇帝としての心得を話す。祁鎮はぶすっとして聞いている。
9才の皇帝
祁鎮が即位するが、玉座にキリギリスを持ちこみ、お気に入りの小宦官とふざけ、若微に注意される。
幼い皇帝の摂政として、若微と太皇太后が話を聞いている。
政情を理解している若微はその都度、太皇太后に小声で説明する。
大同の陳将軍が、
「瓦剌の也先が再び明を襲い、交易市に参加させるよう要求している」
と報告した。永楽帝の交易市に対する考えを若微が話していると、陳将軍がおならをしてしまう。
大喜びする祁鎮。
若微は寒い中、馬で駆けつけてくれた陳将軍の体を案じたが、太皇太后は「失礼だ」と怒って帰ってしまう。
朝議が終わると、祁鎮は蝉をとって大いばりする。
小宦官たちは「さすが皇帝陛下!」と祁鎮をもちあげる。
大明皇妃44話感想
シングルマザー
わがままな祁鎮の躾に若微が苦労していますね。
中国の動画サイトでは「于謙に教育させろ!」という声があがっていました。
同感です!この状況、祁鎮には良い環境には見えません。
おばあちゃんがお菓子やたらとあげているのも、あるあるですね〜
夜遅くまで働き、躾でも父親的役割も果たし、
帝王教育もしなくてはならない若微(^_^;)
まさにシングルマザー。
同じ状況でも善祥はゆったりと祁鈺に接しているせいでしょうか?
祁鈺は性格が優しそうに見えました。
皇帝って何?
祁鎮が気の毒なのは、自分がなる“皇帝”を見たことがないことです。
洪熙帝も宣徳帝(朱瞻基)も“永楽帝”というロールモデルがいて
客観的に皇帝を見る機会が長年あったけれども、祁鎮は耳で聞くだけ。
帝王教育について若微は何も知らないし、太皇太后もいい母親だったと思いますが、
あの甘やかし方だと、洪熙帝・永楽帝任せっぽい感じ。
若微が祁鎮に何か言うたびに、
「朱瞻基・永楽帝・洪熙帝ならなんて言うだろう…。
永楽帝なら片眉を動かすだけかな?」等と想像してしまいます。
たぶん若微とは違うことを言うだろうな(;^_^A
大明皇妃44話あらすじねたばれ!さいごに
太皇太后のところで白毛閣大学士(白い犬)が出ていましたね。
久々の登場、うれしい(⌒∇⌒)
44話は登場人物が亡くなることもなく、
コメディ場面もあって、ほんわかした気持ちで見ることができました。
