祁鎮の本音を聞き、若微は出陣を許可します。
物見遊山の気分がぬけない祁鎮は王振の実家に立ち寄るために、
軍の進路を変えてしまいました。
攻めやすい場所に明軍がいると知った也先たちは奇襲の準備をはじめます。
それでは、『大明皇妃』第49話のあらすじ・感想を書いていきたいと思います!
大明皇妃49話ネタバレあらすじ
早く知らせなくては
この危機をわかってもらおうと、樊将軍と大将たちは雨の中、外で待ち続けた。
ところが、出てきた宦官に横柄に追い返され、樊将軍は倒れてしまう。
保留されていた策
楊士奇は于謙の策を若微に報告した。
「瓦剌族は単独では明と勝負できる力はない。張克倹を処刑する時に
他部族と同盟の約束をしていたに違いない。
明は急ぎ使者を送り、彼らの複雑な恩恨を利用し、瓦剌の力を抑えるべき。」
若微は「なぜ早く言わないのか?遅いけどやらないよりマシ。内密でも大っぴらでもかまわないから、急いで人を派遣しなさい。」と若微は文句を言う。
初めての袖の下
樊将軍は出てきた宦官に賄賂をわたし、謁見できるよう頼む。
「宦官に賄賂を送ったことを永楽帝が知れば怒りのあまり墓の中から這い出してくるだろう。恥ずかしい限りだ。」と樊将軍は涙を浮かべた。
怒りの文
祁鎮が進路を変えたことを知り、若微は激怒していた。
楊栄から「大同の陳将軍を救援に向かわせた」と聞き、おなら事件を若微は思い出す。
「陛下に“急ぎ宣府・大同へ行き、兵部の計画通りに進軍するよう”伝えなさい。陳文栄には無事に陛下を救えたら、その功は忘れぬと文を出せ。陛下はきつく叱り、私の印を押し八百里快馬で届けるのだ。」
と楊栄に命じた。
再会
徐濱がやって来た。
若微の顔が明るくなり、思わずかけよる。
徐濱はアラビアやペルシャの珍しい土産話を若微に聞かせる。
帰ろうとする徐濱を若微がひきとめると、
「生きている以上、役を演じきるだけ。皇太后は皇太后を、私は道士を。」
と言って、徐濱は寺に戻っていく。
戦場で親子げんか
賄賂の効き目があり、樊将軍たちは謁見を許された。
樊将軍は、「雨が小降りになったので早く出発しましょう。周囲に城もなく、也先に襲撃を受ければ軍の根幹が崩れてしまう。そうなる前に早く脱出しなくては。今夜は懐来城でお休み下さい。」と必死に訴える。
祁鎮はのんきに「わかった。下がりなさい。」と言う。
樊将軍にうながされ緊急の軍報をよむ祁鎮。それは母のお叱りだった。
祁鎮は一気に不機嫌になり、動かないと言いだす。
奇襲
明軍は畑を荒らさぬようあぜ道をゆっくり進軍していた。
そこへ瓦剌軍が攻撃してくる。
樊将軍は馬にまたがり、指示を出す。
うろたえる祁鎮。駆けつけた陳将軍から
「50万の軍は前後の連携がとれず、いないのと同じだ」と言われ、祁鎮はショックをうける。
王振は財宝を乗せた車を奪われたことを知り、激怒する。
最悪の事態
楊栄から、祁鎮たちはが瓦剌軍に包囲された事を聞かされ若微は倒れてしまう。
意識が戻り「なんとか救い出してくれ」と頼むが、楊士奇は返事することができない。
忠臣の最期
背に矢が刺さったままの樊将軍が祁鎮のもとにかけつけた。
「50万人もの兵が…なんという事だ!私は役立たずだ。」
と頭をたれる樊将軍の周りで王振は「早く運びだせ」と騒いでいる。
すると「どうせ先は短い」と樊将軍は言い、鉄錘で王振を殴り息の根を止めた。
「私が息絶えれば、明は終ってしまう」と言い、樊将軍は帰らぬ人となった。
祁鎮は呆然として座りこんでしまう。
也先も認めた陳将軍
瓦剌軍の攻撃は勢いを増し、祁鎮の近くまで迫っていた。
自分も戦おうとする祁鎮に陳将軍は言った。
「50万の軍はなく、出来ることはない。昔、朝廷で陛下に無礼を働いたが、皇太后のお慈悲で生きていく事ができた。もし皇太后お会いすることがあれば、陳文栄は借りを返した、とお伝え下さい。」
勇猛に戦ったが、瓦剌兵の数は多く、陳将軍は力尽きた。
也先の元に次々と戦況報告がはいる。
陳将軍が討たれたことを知り、也先は安堵した。
もはやこれまで
仏に祈る若微のそばで徐濱は軍の配置模型を見ている。
「もう終わりだ。これは負け戦。」と徐濱は地形を見て言った。
石灰窟では、苦役で膝を痛めてしまった于謙を錦衣衛が迎えに来ていた。
捕虜
錦衣衛も力尽き、残る宦官は捕らえられた。
其木格は祁鎮をじろじろ見て、匂いをかぎ「龍も臭いんだな」と言う。
也先の天幕に連れてこられた祁鎮。族長たち取り囲まれ、
“金づる”だから生かしておく、と笑われる。
也先は「この機を逃さず南に侵攻し、もっと豊かになろう」と呼びかける。
族長たちは一斉に賛成する。
戦利品
其木格は也先に戦功のほうびとして祁鎮をねだった。
はじめは難色を示した也先だが、「しっかり監視し逃がさぬように」と言って
其木格に祁鎮を預けることにする。
大明皇妃49話感想
戦う必要なかった…
こんな愚かな皇帝と張克倹のために兵士たちが命を落としたかと思うと
はらわたが煮えくりかえります!
樊将軍、陳将軍の絶命シーンは涙が出ました(>_<)
唯一、樊将軍が王振を成敗したところはスッキリしました\(^o^)/
也先と祁鎮
也先の天幕での祁鎮を見て感じたこと…
祁鎮は初めてリーダー・英雄という人物を見たのでは?
これから瓦剌での生活で、祁鎮はどう変わるのか楽しみです。
さいごに
『女医明妃伝』では劉詩詩が明兵に紛れていたけれど、
それはなさそうですね(⌒∇⌒)
同じ“土木堡の変”ですが、微妙に違いがあり面白いです。
(也先が年いってるな…とか王振がすごく若いな…とか)
そんな比較も楽しみながら、50話も観ていきたいと思います!
